長谷川功(はせがわ いさお)


一歩先を考えたものづくりをめざす

有機栽培を続けることで地域の発展にもつなげたい


【質問1】有機キウイの栽培を始めたきっかけは何ですか?

 

    みかん価格の低迷により、高価格のキウイに転化した。

 

【質問2】有機キウイを栽培することの意義は?

 

    小田原の土壌はキウイの発祥の地、中国の土壌に似ている。

     比較無農薬で栽培できる。

 

【質問3】有機キウイを通じて消費者の方に伝えたいこと何ですか?

 

    安心・安全・美味しい

 

 

【質問4】「良いのをつくる」ことと「経済的に安定させる」ことをつなげるために

 

大切なことは何か?

 

 

栽培努力と10アール(10a)当たりの収穫量をあげること

なぜ無農薬・無化学肥料の栽培に挑戦しようと思ったのか?

 

キウイ栽培開始当初は、農薬も使用していたんだけど、農薬や化学物質が食べる人や畑の土壌に与える影響は無視できないとずっと考えていたんだ。当時、19701980年代というのは公害被害が問題化した時代でもあるしね。それに加え、生協の組合員さんたちの「安心安全なものを食べたい」という声を聞くようになってきたんだ。

 

食べる人達の需要があるならやってみよう!それが大きなきっかけだったね。なんてったって、買ってくれる人がいないのに作っても成り立たないからさ。

 

そしてみんなで試行錯誤。無農薬・無化学肥料の栽培に挑戦し始めてから約6年後、1985年にやっと全面的に切り替えることができたんだ。 


JAS有機認証の持つ意味はなんですか?

 

独自の基準で無農薬・無化学肥料の栽培経験を積み重ねていくなか、2000年に日本でもJAS有機認証制度が始まった。すぐにジョイファームのメンバー達と一緒に申請、2001年にJAS有機認証を取得したんだよ。JAS有機認証を取得するのは、まあ、大変だったね。ただ農薬や化学肥料を使わないっていうだけじゃないんだ。それまで受粉に使っていた石松子(受粉の時に花粉に混ぜるもの)は人工着色料を使用していたので使えなかったり、栽培に使用する道具類も他と区別しなくてはいけなかったり、栽培や出荷の細かい記録をつけなくちゃいけなかったり、有機として出荷するのに使う包材の管理にも気を配ったり。。。そんなこんなをクリアして、国の厳しい検査を通ってやっと取得できる。 

 

ほんと大変だけど、JAS有機認証というのは自分で「これは有機栽培したものですよ。」というのではなく、国から「これは間違いなく有機栽培されたものですよ。」とお墨付きをもらうっていうこと。消費者の方たちに“間違いのないもの”をお届けしたいので、そのためにJAS有機認証を取得しているんだよ。JAS有機認証にはそんな生産者の想いがつまっているんだと思って受け取ってもらえたら嬉しいね。 

自分が栽培したキウイのご自慢は?

 

キウイはえぐみがあるってよく言われるけど、それは化学肥料を使っているからだと思うんだ。有機質のものだけで、畑の土が持っている力とそこにいる微生物の力を使って、より自然に近い形で育てると違うよ。だってうちのキウイはえぐみがなく、香りが豊かだよ。ぜひキウイ本来の美味しい味を知ってほしいな

一番古い木(まだ実をつける)

枝の剪定(冬)

施肥