梅干には「梅干」と「調味梅干」があるのを知っていますか?
「梅干」とは、原材料は梅と食塩のみ(場合によってはしそが入る場合もあります)。食塩で漬け込んだ梅を天日で干す、伝統的な方法で作ったもののことを言います。塩分が高い一方で、梅本来の味と香り、そして栄養素がたっぷり詰まっていて、保存性があります。酸味と塩味の効いた味は好き嫌いが分かれるところではあります。
「調味梅干」とは、「梅干」の原材料以外のものを使用。梅干を水やお湯で塩抜きして調味料で味付けしたもののことを言います。塩分が低い一方で、梅本来の味、香り、栄養素が抜けて(減って)しまっています。保存が効かないため保存料が使われることも多いです。様々なもので味付けできるので味のバリエーションがあり、現在販売されている梅干の大半は「調味梅干」です。
昨今は健康のために減塩の「調味梅干」が好まれる傾向にありますが、実は昔ながらのすっぱい「梅干」には、昔の人たちが薬や健康食品として食べてきた体に良い成分がいっぱい詰まっています。
梅干の酸味「クエン酸」は殺菌や疲労回復、カルシウムの吸収促進などの効果がある他に、梅干には胃腸の活発化、生活習慣病の予防、アンチエイジング、そして便秘や二日酔いの解消と、実に様々な効能が凝縮されていると言われています。
ジョイファーム小田原の「曽我の梅干」は特別栽培(※1)で育てた梅を沖縄の塩のみで漬け、天日で程よく仕上げ、じっくりと、最低1年以上熟成させた「梅干」です。昔から薬や健康食品として食べられてきた「梅干」そのままに、生産者が心を込めて作りました。
※1 特別栽培とは、各地域で慣行的に栽培されている基準に比べ、農薬の使用回数が半分以下、化学肥料の窒素成分量が半分以下で栽培することです。
意外と知られていない「梅干」と「調味梅干」の違い。
どちらが良い悪いというのではなく、「梅干」と「調味梅干」の違いを知ったうえでどちらを食べるか選んでもらえたらと思います。