農業、そして人と関わり今思う事
生産者 · 2024/04/06
今年は暖冬の影響により梅の開花も早く2月の梅まつりの初日には十郎梅が八分咲きの状態でした。一斉に花が咲き、受粉は順調と思ったのも束の間で、2月~3月の天気予報は週末になる度に雪マークが並びます。 平野部では雪が積もるほどではなかったものの、思い出されるのは数年前の凍霜害。実が目視できるようになった頃に気温が急激に下がり、霜がおりたために実が傷んでしまい、大不作となってしまいました。 寒暖差激しい今年の冬、そしてこの先の梅雨は長く、猛暑が早くも予想されており、より作物には厳しい、生産者も予想がしにくい気象となっています。
ベテラン生産者紹介その③
生産者 · 2023/12/22
金色に輝く10月上旬の上曽我の田園風景。今年は大きな台風もなく、稲が倒伏をしているところもほとんどありませんでした。上曽我の田んぼは曽我山から流れてくる水と、酒匂川から流れてくる水とが入り込んでくるため、みかん、梅、キウイだけではなく田んぼを耕作している生産者も多くいます。 コンバインで粉砕された新鮮な藁の香りとくん炭を作っている(※籾殻を燃やしている)香りが秋の訪れを感じさせる頃、上曽我のベテラン生産者小酒部昇さんのご自宅を訪ねると、笑顔が素敵な奥様と人懐こい猫が迎えてくれて、昇さんは縁側で座って待っていてくれました。

梅干しの仕上がり順調!
生産者 · 2023/09/16
7月の小田原は雨が降らず、気温と湿度がともに高い日々が続きました。 旬のブルーベリーは実がしおれ、梅の木は葉がしおれ、キウイフルーツの木は枯れ…潅水しようと思っても、畑1箇所につき何往復もの労力が必要なのです。 現在実っているキウイフルーツや温州みかんなどの柑橘類の実も、今後どのような影響が出てくるか大変心配なところです。 晴れが続くその時期、天気と関係の深い小田原ならではの農作業があります。それが「梅の土用干し」です。7月下旬の梅雨明けとともに6月から漬け込んでいた梅をザルの上に広げて2日半~3日間干し、梅干しの仕上げを行ないます。
仲間と深めた「知識」が信頼の証
生産者 · 2023/07/05
今年は3月頃から気温が高い日が続き、農産物の収穫が早まっています。 新緑がいよいよ夏を予感させる頃、田植えの準備のため、桜井地域の生産者達がトラクターに乗り、たんぼを耕していました。 桜井地域とは小田原市の北西部に位置しており、酒匂川・仙了川・要定川が流れ、豊富な水で育てられる米のほかに梨の栽培も盛んです。また、桜井地域は「二宮金次郎(尊徳)」の生家があることでも有名です。

春を告げる嬉しい菜花の収穫!
生産者 · 2023/03/10
小田原では梅の蕾が膨らみはじめると、菜花の収穫が最盛期となります。 日本での菜花の産地といえば千葉県や徳島県が有名ですが、ここ小田原も菜花の生産が盛んです。菜花は地中海沿岸や中央アジア、北ヨーロッパが原産で、日本には奈良時代に中国から伝わり、食用として広まったと言われています。 最近では食卓を華やかにしてくれる「エディブルフラワー」がブームとなって人気を集めていますが、菜花などをはじめとするアブラナ科の花や蕾というのはやわらかく、食用花として古くから日本人に認知され、愛されています。
キウイ農家への道 -はじめてのキウイ収穫-
生産者 · 2022/12/09
連日暖かい日が続く小田原、今年はキウイフルーツもみかんも異変が起こっています。 キウイフルーツは収穫時期を待たずに落ち始めており、みかんは寒暖差がない為、色づきが遅くなっています。 11月中旬、久野地域の遠藤国雄さんのところでは、今年4月から研修をしている河口奈央さんがキウイの選果作業をしていました。 キウイの選果は、大きさ別にコンテナに分けるのと同時に、さらに製品にならないもの、扁平のもの、やわらかいものに分けます。

交流の歴史-作る人と食べる人を繋ぐ婦人部の思い-
生産者 · 2022/11/14
9月下旬。コロナウイルスが急増し、心配された8月からは徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。行動制限も緩和され、市内でもさまざまなイベントが久しぶりの再開となりました。 最近ではジョイファーム小田原の交流企画も感染リスクを考慮して若手生産者が中心となって交流に参加してくれていますが、就農をしたばかりの若手生産者はキウイフルーツをメインとして農業を営んでいる事が多く、なかなかみかん農家になりたい!なった!という人が出てこないのが現状で、柑謝祭などのみかんの交流企画ではベテラン生産者に声をかけることもあります。
作る人も食べる人もわくわくするような柑橘を
生産者 · 2022/09/12
「米神堤防」は関東屈指の人気堤防であり、アオリイカの釣れるスポットとしても有名です。地名に「米」の字が入っているため米の生産が盛んな地域のように思えますが、これは弘法大師(空海)が米神に立ち寄った際に村人に水を求めたところ断られたために、この地域の水をなくしてしまい、村人たちは米を炊くことができなくなった為、米を噛んで食べるようになったという言い伝えからです。 この言い伝え通り、水が大変貴重であり、米栽培向きの土地ではありません。一方、相模湾からの潮風と温暖な気候でみかん栽培には向いており、定着した地域です。

研修スタート!~キウイ農家への道~
生産者 · 2022/05/21
夏の気配を感じる陽気、目にも鮮やかな新芽たち。 キウイフルーツの木はつい先日芽吹いたばかりと思っていましたが、新梢にはもう花がついており、その成長の早さには大変驚かされます。昨年は全国的に不作傾向であったことから、今年は豊作を祈るばかりです。 さて、先月4月から キウイフルーツ生産者 遠藤国雄さんのところで就農希望者を受け入れ、研修が始まりました。 今まで、新規就農をした生産者に話を聞く機会はありましたが、今回は研修中の河口奈央さんと研修を受け入れた国雄さんのお二人に、お話を聞くことができました。
なんでもやらないと農業はできない
生産者 · 2022/04/07
レモンの出荷シーズン終盤となりました。 数年前から国産レモンの注目度が高まり、ジョイファーム小田原に集まるレモンも多くの方に興味をよせていただき、残りわずかとなりました。 レモンは市内の生産者だけでなく、湯河原町の生産者もレモンの出荷をしています。湯河原からジョイファームの集荷場までは片道でおよそ25km、所要時間は1時間ほど。神奈川県の最西部に位置し、温暖な気候に恵まれていることから柑橘栽培が盛んです。

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