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梅干しの仕上がり順調!


7月の小田原は雨が降らず、気温と湿度がともに高い日々が続きました。

旬のブルーベリーは実がしおれ、梅の木は葉がしおれ、キウイフルーツの木は枯れ…潅水しようと思っても、畑1箇所につき何往復もの労力が必要なのです。

現在実っているキウイフルーツや温州みかんなどの柑橘類の実も、今後どのような影響が出てくるか大変心配なところです。

 

晴れが続くその時期、天気と関係の深い小田原ならではの農作業があります。それが「梅の土用干し」です。7月下旬の梅雨明けとともに6月から漬け込んでいた梅をザルの上に広げて2日半~3日間干し、梅干しの仕上げを行ないます。

 

 

今年4月から研修をスタートした戎谷早智(えびすやさち)さんは、この時期穂坂たえ子さん(※ブログ:十郎梅の普及に努めた「十郎世代の生産者達」参照)穂坂達夫さん(※ブログ:常に進化していく農業であるために参照)のところで研修を行なっているとのことで、早速お話を聞きに行ってきました。

午前9時半、戎谷さんの本日の研修先はたえ子さんの所で、作業内容は梅干しの土用干し。炎天下の別所梅林の一角に作業場はありました。

 

ずらりと並べられたざるに丁寧に梅を並べていき、破れがある梅を取り除き、軸を取り…これは、私の思っていたような梅農家の姿からほど遠い丁寧な仕事だと衝撃を受けました。天候や仕上がりによって干す時間を調整しているという、マニュアル通りではない、まさにプロの仕事です。

レモンと梅の産地小田原

今年4月から農業研修をスタートしました、戎谷早智(えびすやさち)です。

出身は横浜で、前職は事務職、その前は花の仕事(花屋さん)をしていました。どちらかといえば花の仕事をしている期間の方が長かったですね。店頭でお花を売るだけでなく、ブライダルやイベントに花を用意したりもしていました。

以前から農業をやってみたいという気持ちはありましたが、自分がはじめるのはもっと先だと思っていましたが、「やりたいときにやった方がいい」と思い、思い切って仕事をやめました。友達に農家になるって言った時も、「やってみようっていうのがあなたっぽい!」と言われました。

 

私はレモンや梅の栽培でやっていきたいという希望があり、ちょうど神奈川県にはレモンと梅の産地「小田原」があるじゃないですか。

小田原の農業について調べていた時に、ホームページやブログを見たり、1年前に研修をはじめていた河口さん(※ブログ:研修スタート!~キウイ農家への道~参照)の話を聞いて、ジョイファーム小田原に相談に行ったのです。

 

行政に相談をすると農業アカデミーをすすめられるのですが、自分は独立を視野に入れているので、農業者(プロ)の第一線で学んだ方が得られる知識が活きるのではないかと思ったし、既に農業で成功している独立農家で学んだ方が経営面でも学べると思ったんです。

独立農家としてやっていきたいと思ったのは、自分の裁量でやりたいからですね。

研修先は3箇所、たえ子さんのところと達夫さんのところと長谷川農園さんです。今は梅干の土用干しの時期なので基本はたえ子さんのところで研修させてもらっていますが、作業がなければ達夫さんに電話をして、何か作業はあるか聞いています。研修の時間は7:3017:00までで、最近は暑いのでお昼に長めの休憩をとっています。

 

3軒の研修先では皆さん丁寧に教えてくれます。細かいところでは少しずつ技術や作業も違いますが。あと、野菜を持たせてくれるのでありがたいですね。

 

ここへ引っ越してくる前は江ノ島の周辺に住んでいたので、趣味でマリンスポーツはしていました。海辺をお散歩もしますよ。20kmくらい(笑) なので体力はあるつもりでしたが、農家になるならもう少し体力が必要だと感じました。

 

4月に引越しをして、日中は研修中なのでまだここに行ってみた!ってところはないですが、曽我山の上から見える畑や海、近くに富士山がある景色というのは新鮮で美しいと感じました。

 

実際に研修をして感じること

研修は4月にはじまってもう4ヶ月が経過しました。私はもともと農業の経験もないですが、しいていえばマニュアル車の免許を取得していて良かったかな~と思いました。乗ってはいませんけれど笑

研修の中では草刈機も使いました。刈払機のナイロンや、鋸刃、モア(自走式草刈機)での草刈やチェーンソー、動噴や粉砕機なども使い、一通り経験をしています。

自然の中でできる仕事というのはいいですね。

 

1年も経過すると年間のサイクルが分かってくると思うのですが、もうあと1年半程経てば独立しなければならないので、それに向けて動いています。

 

研修が始まる前から梅とレモンの栽培はすると決めていましたが、今新たに気になっているのはたえ子さんも達夫さんも作っているプラムです。

甘いものが好きなので果物は一番好きです!

梅とレモンだけ栽培をした場合は生だけでは経済的に厳しいので、年間を通して販売できる加工は前からやるつもりでいました、今考えているのはジャムですね。

ただ、加工品を作るには加工所の許可をもらわないといけないのですが、今住んでいるのはアパートなのです。加工のできるような家を探しているのですが、空きはあってもなかなか人に貸してくれる人はいないですね。

おいしいものを作りたいと思うのです。

農家という枠にとらわれず、手広くやりたいです。

 

自分もそうだったのですが、農業をはじめたいと思った時に、どうはじめたらいいか、何から調べたらいいか分からない人が多いと思うのです。そういった人のヒントになれたらと思います。

 

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こんがりと良い色に焼けた肌にまぶしい笑顔。

 

「熱中症で倒れて迷惑をかけてしまうことはしたくないのでできる限りの対策グッズは準備しています」と、対策も万全でした。