梅がお手元に届きましたら、早めに加工することをお勧めします。
梅が黄色く、若干柔らかくなれば漬け頃です。
(十郎は肉質がなめらかで柔らかいので、水などに漬けることはしないで下さい。)
材料
・梅:1kg
・塩:130~180g(お好みで調整して下さい。だだし塩分が少なすぎるとうまみが出づらく、カビや腐敗が発生しやすくなります)
作り方
1.水きりと洗い
梅を流水で洗い、ざるにあげて水けをきる。
※ 傷が深くついている実は、傷みやすいので取り除く。
皮の表面が茶色くなっている程度ならOK。
2.なり口を取る
梅を傷つけないようにして、竹串またはつまようじでなり口をとり、清潔なふきんで充分に水気をふき取る。なり口をとった部分もふく。
《ポイント》
水分があるとカビの原因になるので、ふきんがぬれてきたら新しいものに替えて!
3.チャック付き袋に梅を移し、塩を入れる。
《ポイント》
液漏れが心配な場合は袋を二重にする。
4.全体を平らにし、空気を抜きながら口を閉じ、
密封状態にする。重石をして冷暗所におく。
《ポイント》
重石は、よく熱した梅なら梅と同じ重さのものを。梅がやや青い場合は1.5倍がおすすめです。
5.2~3日後に水分(梅酢)が出てくる。
《ポイント》
梅酢に漬かっていない部分の梅がかびやすくなるので、1日に数回袋を揺すって上下を返し、塩を充分になじませる。
6.土用干し
土用(7月下旬~8月上旬)のころ、晴天の続く日を選び、ざるやすだれなどに並べて、日が当たり風通しの良い場所に梅を干す。梅の干し方は3泊4日!
1日目 夕方から干し始めるのが理想的。
2日目 じっくり待つ日
3日目 朝、梅がしっとりしているうちにひっくり返す。
4日目 朝早いうちに水をかけ、お昼前に乾いた頃に取り込む。
※ 地面に直接置かず、台などにのせて干すと良い。マンションなどの場合は、盆ざるにひもを通してベランダなどに吊るして、風通しよく。
《ポイント》
土用干しの効果は、肉崩れ防止と風味、肉質をよくすること。
梅に触れるときは、必ず手洗いをして。
※ 梅雨が長引くなど土用干しができない場合は、梅酢が上がった1ヵ月後にもみしそを入れる「梅漬け」にしても良い。干さずにその後1ヶ月ほど置くと食べごろです。
梅酢は清潔な小瓶に取りおくと、調味料に。防腐作用があるので、ご飯を炊くときに少量入れたり、おにぎりの手水にもおすすめ。土用干しのときに、びんごと丸1日、日にあててから、冷暗所に半年から1年ほどを目安に保存を。
7.保存
干しあがったら保存びんに詰める。すぐに食べられるが、ひと越して翌年の2月ごろになると、さらにおいしさが増す。冷暗所に保存する。
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