夏の緑(あお)みかん 特集その1 緑みかんの歴史と耕作放棄地


<緑みかんの歴史×耕作放棄地>

 

梅雨が明けて真夏の日差しを受け始めると緑みかんがぐいぐい酸味と水分を蓄え始め1か月間だけの収穫が始まりました。

小田原みかんは江戸時代から栽培が始まり、神奈川県内においては柑橘生産量が1位になります。

 

しかし、1970年代を頂点に海外果実の参入などにより全国のみかん需要が年々減っていき農業戸数も減少しています。 

 

小田原も例外ではなく20年程で6割に減少しました。日本のみかん畑は傾斜地が多く収穫に機械を導入しにくいため、生産規模を増やしにくいのです。

 

手間がかかる上に、輸入果実(オレンジやグレープフルーツやレモン)の登場などの影響で価格低迷に陥りやすいなどの要因から、主に兼業農家や小規模農家の減少が著しく、これに伴い耕作放棄地の増加が懸念されています。

 

ジョイファーム生産者も高齢化が進んでいる中、より良い魅力的なみかん産地にしようと奮闘中です。そのための一歩として、耕作放棄地の歯止めになるべく緑みかんを郷土品にできないものかと考えています。 

緑みかんは、皮が緑色の時期に収穫するものですが、商品としては扱わない農家さんが多いです。

 

緑色の時期特有の爽やかさを持ち合わせてはいるものの、未熟すぎると水分が足らず、時期が過ぎると甘味が出て、酸味だけを強調できる期間が短い。

 

摘果する為に行う方がほとんどで有効活用はしないまま棄てることも多いのです。

 

実は農家さんがお酒などに入れこっそり楽しむためだけの緑みかん。 

 

そこでジョイファームは緑みかんをライム、かぼす、すだちなどに続く香酸柑橘として扱えるように緑みかん専用果樹の育成を進めていきました。 

 

緑みかん特有の爽やかな柑橘を小田原の新しい農産物にするべく、収穫シーズンを緑みかんと温州みかん、2つの期間で無駄なものを極力作らない農業へ。 

 

みかん価値を高めることで新規農業従事者がよりみかんに魅力を感じてもらえるように、耕作放棄地を昔栄えた豊かなみかん畑に戻し、里山を丸ごと提供するような場所に出来るよう活動していきます。 

 

次回は緑みかんの性能について綴りたいと思います。