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夏の緑(あお)みかん 特集その3  緑みかんの可能性!

この夏、緑(あお)みかん特集ということで、「特集①:緑みかんの歴史×耕作放棄地」、「特集②:まだまだ知られていない緑みかんの健康パワー」をブログで紹介しました。今回は特集の最後として、「特集③:緑みかんの可能性!!」です。【特集①と②はジョイファームのホームページでご覧いただけます】

 

近年、緑みかん(一般的には「青みかん」と呼ばれている)は神奈川の小田原以外の地域や他県でも「摘果みかん」の有用活用ということで注目を集め始めています。でも知名度という点では、まだ一般に広く知れ渡っているわけではありません。小田原のみかん農家の今後を考え、そしてみかん栽培の後継者としての新規就農者を増やすことを考える時、緑みかんには「もったいないから。。。」ということ以外の大きな可能性があるのではないかと思うのです。

まずは、小田原みかんの特徴である酸味を活かせる点です。小田原みかんは“甘味と酸味のバランス”が売り物ですが、近年の高糖度重視の傾向により糖度が足りずに販売できなかったり、売れても安価になってしまっています。でも緑みかんなら爽やかな酸味、そして爽快な香りが再び小田原みかんのセールスポイントになるのです。

 

そして多くのみかん農家がかかえている収穫時の人手の問題。みかん御殿が建てられるほどだった最盛期の頃は、お手伝いの人を多く雇っていましたが、今ではそんな余裕はありません。緑みかんと完熟みかんの栽培にすれば、収穫時期が緑みかんの夏、そして熟してからの冬と分散されるので少人数で作業がこなせるようになります。

 

緑みかんは栽培期間が短く農薬に頼らず育てやすくなるので、安心・安全な農作物として商品化ができます。さらに夏に緑みかんとして実を収穫してしまえば、木への負担が少ないので隔年結果になりにくく、毎年一定の収入が見込めます。

 

これらのことを考えると、緑みかんに力を注げば今みかん農家が抱えている問題の解決策となるのでは。。。。という期待があるのです。でもそれには知名度を上げ、販売を伸ばすという新たな挑戦があります。


現在ジョイファームで作っている緑みかんの加工品は「緑みかんシロップ」(加糖)と「そのまんま緑みかん」(無糖)のみ。“緑みかん”の知名度を上げるためには、もっとラインナップを増やすべきではないか?

 

そして緑みかんをもっと身近な食材として利用してもらうためには、お料理やお菓子作りにどう活用してもらえばよいのか、ジョイファームから提案・発信していく必要性があるのではないか? 

 

緑みかん」にはまだまだ知られていない健康パワーをアップする栄養成分が含まれているのではないか?

 

などなど。。。。やりたいことが山ほどあります。緑みかんにはまだ未開拓な部分が一杯、だからこそ大きな可能性がそこにあると思うのです。緑みかんがもっと皆さんの身近な商品(食べ物)になるように、そして小田原の特産物になるよう、今後ますます頑張りますので応援よろしくお願いしま~す。

 

最後に嬉しいお知らせ!! 緑みかんシロップの有機JAS認証が取得できました。もともと農薬を極力使用せずに栽培した緑みかんで製造してきましたが、厳しい有機JAS認証の検査をクリアーできたことで、安全・信頼を届けることをモットーにしているジョイファームの努力が評価されたと感じています。製品として販売を開始する日程は決定次第告知させていただきますのでお楽しみに!!